穏やかな心地よい春めいた季節を迎え山々の残雪が綺麗に映える季節です。
昨年はそんな美しい景色を感じることも無い日々でした。
日本は本当に美しい自然に彩られています・・・
まだまだ余震が続く中今後起きるであろう震災の事を考えると平常心ではいられない複雑です、
被災している知人も多く一年を節目にどうしても新たなブログを掲載したりが出来ないでいました。
それでも仕事はどんどん進み立ち止まるわけには行きません。
昨年からはじまったクリニックが完成に近づき開院まで1ヶ月ほどになってきました。
新しい様々なプロジェクトも進行中で今年は昨年以上に忙しい日々なりそうです。


クリニックは安心安全、そして癒される場所としても考慮し実用性や清潔感以外に
彩りも含め優しい穏やかなインテリアを目指し計画しています。
19坪の土地・・・いままでの設計で最小の土地です・・・
夫婦に子供一人、もうひとり増えても大丈夫なよう・・・矛盾しますが居間や食堂はひろく・・・
庭も欲しいなあ・・・吹き抜けがあると気持ちいいよね・・・仕事場や塾が出来るといいなあ・・・等々
で・・・予算は・・・・・・できるだけ安く1000万くらいで・・・
本当に設計者泣かせですね・・・
考えました「小さなわがままいっぱいの住い」を・・・
20坪のこの家は食堂から台所居間をつなげ・・・
多少広く見えるようR壁を食堂まで伸ばして変化を持たせています。
車が趣味のご主人はガレージハウス
又奥様は塾にと多目的に使えるよう北側のサッシは全面開放されます。
車が入れば食堂部分がリビングになり、
カウンター部分を広げて食堂に、あるいはR壁にテーブルそんなレイアウトが可能ですね。
玄関や便所は最小限に食堂からは隣接する公民館の大きなケヤキが借景になるよう
外部から見えない位置に窓を設置し小さな庭木とウッドデッキも用意して・・・
階段下を利用した戸棚と冷蔵庫・・・無駄がありません。
2階には階段ホールで勉強したり読書したりできる机やテーブル
吹き抜け越しに車が見えてご主人も満足です
北側子供室にはロフトが用意され
主寝室脇のロフトからは屋上が週末別荘に・・・
小さな家の可能性たくさん出来ました・・・
これから実施設計をして8月にはお披露目できそうです。
小さな家の参考事例
咲田の家.jpg (93KB)
咲田.pdf (2MB)
鉄筋コンクリート構造の佐藤歯科医院は当時とてもモダンで先進的な建物として
永い間地域医療を支えてきましたが、
今回は二代目の息子さんが新たなクリニックとして医療を引き継ぐそんな計画でした。
震災と重なったため掲載が遅れましたが震災の建物への影響も無く、
地域に十分認知され活躍されているようで嬉しく感じました。
計画案は以前から続いているイメージを大切にしたい希望もあり
まだ古い町並みが残る地域に合う輸入住宅風の外観となりました。

屋根勾配にあわせた天井は空間にゆとりを持たせ盆地特有の暑さから容積を増す事で心地よい
空調が得られるようまたドーマーからの均質な自然な明るさを得る事で
細やかな仕事に十分対応できるよう配慮しています。
最近は医療施設関係の仕事が増え先生の考えを大切にするとともに
私などは利用する立場から空間を考えたりと互いに良い面を生かす事で
良質の医療環境づくりに貢献したいと考えています。
ブログの中でポルシェや117クーペからアクセスしてくるマニアの方々が多いようなので
私自身の思い出の愛車について書いてみます。
20代で初めてカルチャーショックを受けた車が117クーペです・・・
造形が他の日本車と違い美しく初めてデザインを意識した瞬間でした。
ポルシェ911は決して好きなデザインではありませんでしたが友人から譲ってもらった
VWのエンジンを積んだ914(ワーゲンポルシェ)を体感してポルシェの凄さを初めて知りました。
すでに20年経過した914は110馬力程度と記憶していますがその安定したコーナーリングはアペレージスピードが高く低い車高と軽い車体は低いギヤを使用する事で十分楽しめる車でした。
屋根が外れてオープンカーになる心地よさも嬉しいおまけでした・・・
993ポルシェはその優しい曲面が他の964・930と違い
女性的なスタイルと思っています・・・
運転の楽しい車ですが多少の癖があり、その事がポルシェらしい個性のような気がします。
インテリアは写真で見るより小さくウインドーに手が届きます、車内は軽自動車ほどしかありませんから
タイトで狭い室内に後から響くエンジン音はいかにもレーシングカーの雰囲気で
硬質な外観と硬いドアの開閉音(カキーン・・)や
計器の様なメーターはマシーンをイメージさせてくれます。
この時代のAT(テイプトロニック)は4速で街乗りから高速は十分ですが
山道ではギヤが少なくスムーズさに欠きワインディングでは少し物たりないように感じます。
4人乗りでも後は窮屈ですが小学生低学年までなら十分なゆとりがあり
家族3人あるいは4人でも小学生までならポルシェ1台で不自由はしませんね。
993の全体的に優しいラインは女性的ですが、リアのウイングは速度により自動でUPすると
そこは無骨で洗練さは無く力強い男性的なイメージが強調されるように感じます。
普通に運転するには問題はありませんが実際はフロントが軽いため曲がりにくい車で交差点でもスムーズに曲がるにはブレーキ操作で前輪に荷重を移動しないと
曲がりにくい特性があってリア荷重と十分なトルク・ブレーキを効果的に利用する事で
軽量なポルシェは意のままに操る事ができます。
心配する故障ですが一年に一度の定期検査や1万キロ程度でのオイル交換やフィルター交換
以外に費用はかからずとても丈夫な故障の心配ない車です、
ただ1000kmに1リットルくらいは自分でオイルを足さないといけませんが・・・
維持しやすい故障のすくないポルシェは現在とても買いやすい車と思います、
オーナーが大切に所有している場合がほとんどで
セカンドカーでの使用が多いため程度が良く十分楽しめます。
里山に新しい家が上棟しました。
この地方では一般的な和室2間のある住いで綺麗なロケーションを最大限に
生かした二世帯住宅です。コミュニケーション重視のリビング階段が
親子から孫までの絆をしっかりと紡いでくれることを期待しながらの設計です。

厳しい季節の中晴天にめぐまれ無事上棟お施主様以上に設計者も嬉しいものです。
棟梁がこんな話を・・・
大工の神様は女性だそうです・・・小さな箱の中には女性の七つ道具が入っていて
昔棟梁が柱を短く切ってしまいとほうにくれていたとき
その妻が柱を継ぐます組みの方法を考えたそうです
(神社などで見る柱から持ち出している2段・3段の控え)・・・
しかし棟梁はその妻を殺してその事を封印してしまったとか・・・
以前聞いた事あったよーな・・・
それ以来大工さんの神様は女性なんだそーです・・・
女性が神様なら怖い話です思うに女性は観音様にも阿修羅にも見えて・・・
最初に打合せした参考プランを掲載いたします、最終プランはもう少し全体にゆとりを持たせ
練り込んだ実施設計となりました。
プラン(参考).pdf (437KB)
郡山市久留米地内の建物が完成し、お客様のご好意により2月11・12日の2日間限定で「完成建物見学会」を開催いたしました。
当事務所でのスタンダードな建物で坪あたり45万円(諸経費及び設計料含む)くらいの仕様ですが、内部に珪藻土を使用する事で体に優しい室内環境や、LDK廻りの効果的な造作家具は育ち盛りのお子様のいる家族にとって参考になるかと思います。
今回は地元の皆様に多少のお役に立てればと、修繕やリフォームその他住宅でお困りの事があれば、今までの豊富な経験を生かし建物の点検・調査やアドバイスを無償で行い適切なプランの作成もいたします。
(震災での相談や、修繕等の計画は無償です、知り合いの大工さん等に計画案の工事をしていただいてかまいません。)
住宅から店舗、病院、オフィス等設計監理から建物により施工までも行っております、気軽に連絡くださればと思います。
木製ブラインドが日差しを調整し明るいカウンター前では母親とお子さんが一緒に・・・
キッチン前からは食堂〜居間に和室までの広がり空間は心も体ももストレスフリー
LDKから吹き抜けを通じホール・子供室・主寝室までも・・・尊い命のつながり・・・家族・・・
現在進行中の富田クリニックタウンがさらに魅力的にかわろうとしています。
昨年から建設がはじまった「すずき耳・鼻・のどクリニック新築工事」は
外壁工事を終え後からはじまった
「ひろさか内科クリニック増築工事」とほぼ同時完成を目指し進行中で
インテリアのイメージを検討するところまで進み、設計の最後の山場といったところです。
象さんの耳と鼻・のどはきりんさん、シンボルは可愛い”ぞうときりん”
奥様のアイデアでプロがデザイン・・・親しみが持てそうです
外部のイメージからスペースだけの内部空間にさらに個性を入れるべく床・壁・天井・家具と
ある程度イメージしていた素材の最終確認作業です、
この時期になるとほぼ最終完成が見えてきて
設計者としては最後の山場を超え残すのは外構関係になりひと段落といったところです。
現在順調に工事は進行しており今回は2件共屋根にソーラーパネルを設置し非常時や災害時でも
医療を続ける事ができ、地域の核として市民の安心安全に貢献できるよう
先生の強い要望で計画したもので
先生方の人に優しい精神は私も深く見習い学ぶ事が多い現場となりました。
3月にはほぼ建物が完成します。
真夜中のバスストップ乗客は10数人ほど・・・
成田までは5時間・・・少しでも寝れると楽なのですが・・・1月1日明け方成田に定刻どおり・・
まだまだフライトまでは時間がある、成田空港には誰もお客が・・・私が一番みたい・・・
アムステルダムまでの12時間をどうすごすか、旅行前までのハードスケジュールで睡眠不足
機内は満席で座席はエコノミーの真ん中・・・やれやれです。
スキポール空港から中央駅まで地下鉄で20分ほど運河に沿ったアムステルダム中央駅に到着
運河に面した駅を初めてみました、東京駅がモデルにしたそうです・・・
写真では綺麗ですが駅構内はゴミだらけでした、駅前の路地もゴミが散乱して・・・ゴミひとつない日本がいかにすごいかです・・・
何処にでも自転車があり、自転車専用道路は以外に広く相当のスピードで走っています。

古い車にボート・・・以外に暖かい日中・・・夜はものすごい風・・・

台風のような風一晩中雨音が明け方までつづいていました。
風の国・・・風力発電を良く見かけます。

良く見ると傾いている家を見かけます、地震国日本なら半壊(全壊)状態です・・・
市内観光から各地ツアーをめぐるオランダの旅は日本とは違う悪戦苦闘の日々でした。
地下鉄や電車は各ホームにそれぞれ行き先が違う列車が来てまごつきます、
しかも遅れる事がしばしば(帰りの飛行機に乗り遅れました)。
ほとんどが観光用の風車ですが製材し働いている風車がありました、国中の公園などで風車を
見かけますが・・・オランダにとってのシンボル・・・そんな気がしました。

郊外まで運河が広がり水と陽光と小さな家々が素敵で庭が運河のように感じます。

街中の灯りはとても暗くホテルを初め日本と比べたら照明は1/4程度に感じます。
まだまだ日本も省エネ出来るかなと思います・・・

観光船でのディナーはお酒が飲み放題・・・スパークリング゙から赤・白ワイン・・・ゆったり走る舟
に揺れる水面がとても綺麗です・・・2時間ほどのクルージング・・・
オランダ旅物語のクライマックスです・・・
お酒が入るとやはり・・・リラックスできますね・・・幸せな心地よい時間でした・・・
・・・・・
今回は風力発電やソーラー住宅郡を見て廻りながらオランダの地方都市をめぐる旅で
高速列車タリスを利用しベルギー方面まで足を伸ばしました・・
あまりに有名なグランプラスの広場界隈です・・・
華やかな宝石のようなオブジェ・・・・本物のクラッシックに映えますね
まだ日本では見たことのないEクラスオープンカー・・・どこか造形がクラッシックです
早い時間なのかお店には先客が一組・・・海鮮料理店
少し奮発して海産物の盛り合わせにパエリア・・・ワインといきたいところですが
やはりベルギービールを注文・・・

工事中の建物も既存外観をそのままプリントしたシートを掛けて・・・アートしてます

好きな117クーペどこかベルギーで撮影されたような・・・
硬く繊細な建物にたいして優美なフォルムは今でも美しいと思います
後から写真を見ればその時の情景が浮かんできます・・・
旅はたくさんの貴重な体験が出来ます・・・
たくさんの綺麗な風景に出会えた幸せな時間・・・
それでもやっぱり
私は自然豊かな日本のふるさと東北が好きですね・・・
厳しいから優しくなれる、そんな人々が暮らす街・・・
震災復旧のため様々な提案がなされていますが、多くはコストパフォーマンスの高い企画住宅がほとんどです、
住宅を取得するには多大な費用が必要で2重ローンを抱えるケースもあり
やむを得ない状況が多いと思われます。
ただ復旧して生活できればそれで・・・といった住宅では
良質な未来環境を形成する事にはならないのではと感じます。
そこで
大手メーカーによるコストパフォーマンスの高い企画住宅ノウハウと私どものような個別対応が可能な設計事務所がチームを組んで
環境に配慮したソーラー発電を標準装備しお客様の要望をさらに具現化する事で企画住宅をオリジナル住宅の密度で建築
しようという試みです。
住宅を取得するのは生活するため・生きるためそして幸せになるためと思い
「チーム生幸」を企画してみました。
チームセイコウは人生を幸せに生きる成功者であって欲しい
そんな願いから
日本住宅郡山支店+吉田敏一建築研究所のコラボが実現したものです。
予算は880万及び980万+ソーラー190万をパッケージとして日本住宅が施工販売いたします。
設計は企画商品をリデザインしながら要望等を具現化し完成度を高めたデオリジナルザイン住宅
としての提案
他に下記のような私どものオリジナルプランもございます。
掲載内容の1部案内紹介です、詳しくは下記まで。
(有)吉田敏一建築研究所
担当 吉田敏一 TEL 024−939−0645
日本住宅(株)郡山支店
担当 木賊 正秀 TEL 024−932−5411
企画概要.JPG (233KB)
オリジナルプラン.pdf (400KB)
復旧に向けて私が出来る事をブログで情報発信していきます。
何かしらの協力を致したく、どのように建物を修繕あるいはリフォームと手がければよいか不明で不安な生活をしている人も多いかと思い、そのための相談窓口を設けたいと思います。基本的に相談は無料です又相談に伴う現地確認、調査や簡単な提案などのプレゼンも無償で御協力いたしますので気軽にお電話あるいはメール等してください。
(有)吉田敏一建築研究所
代表 吉田敏一
〒963-8025 郡山市桑野2丁目37−21
TEL 024−939−0645 FAX 024-939−0755
Eメール yoshida@yoshida-ad.jp
事務所案内URL
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E140.21.18.220N37.24.4.505&ZM=12
最近私は生理的にも、精神的にも温(暖)かい快適な空間を考えています、
免疫力を高め自然治癒力が高まる住宅は病気に対抗でき健康に生活できる可能性があると思うのです、 いつも人の気持ガ心地好く・良くなるよう考えデザインしています。
震災と原発で揺れる福島県では私自身複雑な思いがありました。津波により被災した身近な人々の事もあり、
ブログを書く事がなかなか出来ないでいました。
そんな中でも未来を見据え新たなクリニックを2012年5月に開院すべく、勇気あるすばらしい先生と出会い又以前より開院している先生が新たな医療を提供するため増築を進めるなど地域のために積極的にがんばっている先生の仕事を行うにあたり、
たくさんのエネルギーをいただき本当に頭がさがる思いです。
福島は大丈夫です、このようなすばらしい先生がいる限りみんな元気になる事でしょう。
外は雪が降り続く寒い年末ですが私は暖かな幸せな気持ちでいっぱいです、
一年を振り返れば多くの人に助けられました、ありがとうございます。
このブログも見てくださるあなたにもたくさんの幸せが舞い降りるよう願っています。
苦しみもがいている世界の人々が仲良くなる事で武力や憎しみによらない愛情ある社会が出来る事を痛切に望んでいます。
2012年5月開院予定の「すずき・耳・鼻・のど・クリニック」年末に無事上棟いたしました。


写真は待合室です、ゆったりした天井は床暖房をメインに木造でも冬寒さを感じさせない造りです。
2階屋根にはソーラーパネルを設置し緊急時にも対応できるよう配慮しています。
車の最高峰・・・
誰もが一度はあこがれるそんなフェラーリをはじめて運転してきました。
フェラーリの魅力 暴力的なサウンド・・・ 美しいボディライン、私はこの曲面だけで一目ぼれしてしまいます。
カーレースにおける頂点に君臨するフェラーリをはじめて知ったのは中学生の頃、
玩具のレーシングカーでした。
日本全国流行した事があっていたるところに室内サーキットが出来大人に混じってお気に入りの車で競い合ったものです。
初めて手にした鮮やかな赤いF1マシーンは少しやわらかいスリックタイヤで出来ていて走りこむほどボロボロに崩れ細部を改造しては夢中になった記憶があります。
初めて試乗したフェラーリは最新型の430F1マチック。
オートマチックモードにステアリング後のパドルでシフトチェンジがスムーズにできる2ペダルのミッドシップカーです
エンジンは外から丸見えで赤いヘッドカバーが目立ちます。
最初は助手席で比較的車のいないストレートの長い郊外の工場地帯
外部で聞く排気音はとても大きな音でアイドリングですでに数千回転もしているような音・・・リッター5キロもはしらないそうです。
乗り込むと全く身動きできないくらいにシートに固定され、乗用車にはない振動が伝わってきます。
走り出しても振動やエンジンの咆哮が常に室内に入り込み
決して静かで快適なクラウンのような自動車ではありませんでした。
運転席にすわりニュートラルからパドルを引き1速へ・・・
ここからはオートマチックで走ることもできます。
おそるおそるアクセルを踏み込みます・・・重い・・・相当重いです・・・
490馬力のエンジンはうっかり踏み込む事が出来ないよう重く設定してあるのかと思います、実際にはワイヤーは無く単なるスイッチのはずだから、しかしそのリアリティは恐ろしいほどです・・・
音・振動・全てが体でダイレクトに感じ取れます。
ステアリングは適度に重く全く遊びが無いように感じました、レーシングカーのイメージです
軽く踏み込んでも恐ろしいくらいの加速、
残念ながら日本の渋滞地でまともに運転できる場所は・・・北海道くらいかしら・・・
普段のBクラスやゴルフがなんと軽やかで静か、そして快適な車かと思える初体験でした。
オーナー様、ありがとうございます。
小学校の2年生ごろは仙台に住んでいて、父は大工をしていた。割合大きな旅館関係の仕事に関わり、まだ車が一般的でなかった頃、職人さんは工事現場の飯場(ハンバといって仮設の宿泊施設)に寝泊りしていました。ほとんどが大部屋にごろ寝状態、プライバシーなど全くありません。旅館など山の中ですから1ヶ月に一度帰るかどうかです、だから春、夏や冬の休みを利用し母と二人で父の働く飯場住まいの生活でした。
弟が生まれる小学校3年の夏まで続いたように記憶しています。
東山温泉・・飯坂温泉・・福島市内・・郡山市内・・喜多方・・高湯温泉・・等々
遊び場は川での泳ぎや魚釣り、近くにスキー場があるときは毎日スキーです、指導員が生徒を教えているのを見ながら真似して覚えたものです。
一歩山の中に入ればそこは秘密のファンタジーランドです、植物や木々、蝶や昆虫、岩などの様々な形や色、肌触りなど五感に働きかけてくる未知との遭遇です又工事現場はミラクルワンダーランドで、昭和30〜40年代の鉄筋コンクリート造は時間も労力もかかる大事業であり、小幅板を貼って大きな型枠一つ一つを造る手作業でした。
そんな場所をフリーパスで小さな子供がヘルメットをかぶり現場内や現場事務所を縦横無尽
に歩いているわけですから、今で
はありえない光景ですね、きっとそんな経験は私だけかも知れません。少しづつ出来上がる建物が面白く不思議な感動を覚えました。
現場の所長さんには小さな仕事を与えられ、何時間も集中してボルトとナットを組み立てる作業をしたり、ああこれがスペーサーといって型枠の定規になるんだとか、私自身も建築を作っている実感がありました。
のどかな温かい家庭的な飯場の生活は私に建築が出来上がるすばらしさを体験させてくれそんな生活はもの心ついた6歳から数年間つづきました。
今思えば幸せな幼少時期のように思い懐かしく感じています。
(写真は東山温泉の川沿いでいまでもそのまま残っています、私が6歳父は28歳でしょうか、母は不詳・・・)
最近父が逝きました。
ガン再発後余命数ヶ月から1年と宣告されましたがちょうど4年目に力つき、泣き言や愚痴を一度も聞いた事なくほめる事もない父親でしたが最後の一日前、骨と皮だけになった父の体をいつも通りさすり、ポカリを飲ませてあげました。
搾り出すような声で「ありがとう」初めて聞いたかも知れない父の言葉でした・・・
建築の道をそれとなく導いたのは父が連れ歩いた工事現場との数々の出会いと思います。(いま考えればバカ親父ですしきっと現場の職人さんは迷惑だったでしょうね、ずいぶんかわいがられましたが・・・)
ありがとう親父・・・ゆっくり休んで魂のふるさとに帰ってください。
もうしばらく私は現世で頑張ってみます。
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