2011年03月23日
未来風景「10〜20年後」

今現在、かって体験する事が無かった日常は今後予想される未来風景のような気がしています。
将来石油が枯渇する事は誰でもが理解出来る事で新興国の経済発展に伴い加速度的に石油消費量が増えています、将来需要に対して世界での供給がたりないとしたら・・・
 石油不足(エネルギー不足)
スタンドに1キロも2キロも並び2時間から3時間も待つ状況となり、今も事務所脇では車が並んでおりガソリンや暖房用の灯油が買えない状況が続いています。
 食料不足
現在も食料不足です、損傷がひどく開店できない店舗もありますが多くは品不足です。
30m先のコンビニでは朝2時間ほどで品物がなくなるとすぐ閉店です、運が良くておにぎりやパン1個買える程度で、将来食料不足がおきたらこのような状況になるのかと思える現状です。
 水不足(断水、放射能による汚染)
いまだ断水が続いている家も相当あり、このあたりもやっと回復してきましたが、水が復旧しない場所は水道管破裂や家屋廻りの水道管が破断し復旧しない場合などで、道路が沈下した場所も相当あります。
 電気不足(停電)
いまだ電気等ライフラインの復旧が遅れている場所がたくさんあります、原発による事故は深刻度
を増し、いまだ予断を許さない状況です。今後広範囲な停電は大きな経済的損失を伴う事でその多くが石油に頼る現状から脱却しないといけない状況になる事が予想されます。
 交通網遮断(道路、鉄道、橋梁)
主要な動脈としての新幹線や在来線はいまだ復旧の見通しがたたず(郡山の場合ですが)、道路も至るところで寸断され、高速道路も利用できない状況で陸の孤島状態です、そのため資材がほとんど集まらず、復旧が全く進まない現状です。
 原発事故
日本全体を震撼させた事故はいまだ進行中で、放射線量が平常時に戻る事が無く、じわじわと近隣環境を悪化させています、農作物からはじまり海産物まで被害が及びそうです。
エリア全体が汚染され長期間収穫できなくなるため、死の街になる可能性もあり、実際いわきでの
建設工事はその後停止状態であり物資が全く入荷できない事や断水もあり、避難する家族が後を絶ちません、水からも放射線が規定量を超え水道水を飲まないようペットボトルが配給されている
場所もあります。
 全ての都市機能が停止している状況と原発による取り返しの付かない汚染は将来も続きます。
いまおきている現状はそう遠くない未来に起こりえる様々な諸問題の一部で10年から20年後はおきるであろう「未来風景」を体験しているのだと思います、この震災がさらに日本を経済のみならず、あたたかい優しい心を持つ日本人として良い社会が構築できるよう望むとともに、より安全で省資源で成り立ちシンプルでも豊かさが感じられるコストパフォーマンスの高い設計をしたいと考えています。

 

2.pdf1__.jpg2_1.pdf3__.jpg












    地震で道路が寸断され水道ガス管が破損        敷地ごと30センチ動いた建物がありました
              (市内に相当ありました)                           (驚きとすごい地震のエネルギー)

    




 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています
2011年03月11日
大切に思うこと「理念としての耐震性」 突然の大震災
 
理念としていつも大切に考えている事がほかにもたくさんあります、それは建物の耐震性です。
最近NZで大変不幸な地震があり、多くの志を持った日本人が震災に巻き込まれ、いまだ確認できない状況が続いており家族の苦悩を思うと本当に気の毒でなりません。
何日か前にも中国で割合大きな地震があり不幸な出来事が後を絶ちません。
1年前でハイチで起こった地震では20万人以上が亡くなるという震災があったばかりです。
地震で人が亡くなるより実際には建物の倒壊や飛散物や落下物、その他人工的な物による破損の影響が直接人に危害を加え、建物や人工物が凶器として人を死に至らしめるのです
安全な建物を作る義務が設計者には求められています。
私が鉄筋コンクリート構造や木造でも柱を太くしたり4隅に壁を設け構造的に安定した建物形状
にするのはこの地震に対応できる事を常に意識しています。
しかし現在はさらに可変性や永続性がより求められており、これからはしっかりした建築物を
リニューアルしながら改善していく方法が主流になると思います。
私どもはそれらを考慮して鉄筋コンクリート構造と木造を組み合わせる事で
様々な問題を解決できる「ハイブリット工法」を提案しています。

午後からまとめようと思っていたところ

この後初めて体験する巨大地震に遭遇しました

最初の地震はお客様のところ(古い木造家屋)でしたがあまりの揺れに建物の倒壊
を恐れ庭に、はだしのまま住人と一緒に飛び出しました。
地震=建物の揺れと思っていましたが地面が波打って揺れる感覚はとても
恐ろしいものです、その後も余震は幾度となく続きその間にTVでは津波情報をリアルタイムで
放送していて、2分前  1分前・・・  
津波の高さはそれまでせいぜい何十センチしかイメージがありませんでしたが
3m  7m  10m の表示にまさか、間違いだろ・・・うそ・・・
これが本当なら大変な事になる・・・
そう思いながらも次にテレビが写し出した画像は津波にさらわれる車や船舶・・・
恐ろしい現実でした・・・
突然命を奪われた人々にかける言葉もありません
残酷な現実に絶句です
その後恐怖の原子力発電所の事故・・・
人類に警鐘を鳴らし続けているように感じます
自然の驚異、つなみの前に建築物は無力でした。

世界から援助が差し向けられありがたい事です

せめて世界からの支援がそのまま世界の平和につながると良いと想います
暖かい思いやりの心があるならもう争いはやめて助け合う世の中を・・・
突然なくなった多くの命を無駄にしないためにも
心ある望ましい世の中を熱望しています。
あまりにも残酷な地獄、私の多くの浜通りの仲間たちとも
全く連絡が取れません
無事でいる事を祈るだけです。









 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています