2011年04月27日
「大震災に遭遇したいわきの家」鉄筋コンクリート住宅事例
いわき市平地内で昨年秋より工事を進めていました鉄筋コンクリート壁式構造2階建て住居が
3月末の引渡しを前に大震災に遭遇しました。
工事監督も現場施工中に震災にあい、近隣では建物の倒壊や半壊、1部損壊と
相当数の建物が被害にあいました。
その後いわき市は断水、停電そしてガスの供給が止まるなどして職人さんをはじめ生活が成り立たない事から県外に避難する市民も多く、そのため工事は1ヶ月間中断する事となりました。
工事監督さんから建物は大丈夫といわれてもその後余震も相当数あり不安でしたが、
ガソリンも入手できず現地確認も出来ない状況の中
1ヶ月してようやく建物を確認する事ができました.

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ひび割れ、亀裂全くありませんでした。
今回鉄筋コンクリート構造で施工する事で被害が全く無い事が確認でき・・・ほっとしています。
鉄筋コンクリート構造はコスト調整がし易いメリットもあるため、コストパフォーマンスの高い設計も可能なのです、その後容易に作り変えて何世代も維持する事も可能なため木造と変わらない予算で計画する事も不可能ではありません。
耐震性や耐久性、高断熱、高気密などは木造とくらべはるかに優れた性能を持ちますから木造以外の選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
もちろんプラン作成等は無料で提案いたしますので気楽にメールで相談してください。
        私のメールアドレスですyoshida@yoshida-ad.jp

1000万円台のRCプラン事例です、木造でも計画できます(多少調整は必要)から自由にご利用してください。   

RC住宅.JPG (124KB)

 
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2011年04月26日
東北は美しい季節に「滝桜」
  
 東北にも遅い春がやってきました、桜が開花するこの季節になると
・・・なぜかほっとします・・・
寒くて長い冬からようやく薄着となり穏やかな心地よい季節
希望に満ちていて、新たな気持ちで頑張れるそんな季節に感じています
美しい東北その入り口の福島にある「滝桜」樹齢が一千年とTV報道されてました
少し前は800年と聞いていたような気がするのですが・・・
                   
 本当のところはわかりませんね
原発の問題で放射能による恐怖を感じてか
、見学者は少ないと思い写真を撮ってきました
久しぶりの「滝桜」とても綺麗でほぼ満開でした
   
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朝早く7時前でしたがすでに県内外の車で駐車場はいっぱい
この後TVで渋滞8kmと報道されてました
大勢の人が応援してくれているようで嬉しく感じました・・・
頑張れフクシマ・東北・日本
美しい花や自然と愛でる気持ちはとても好ましい日本人独自の感性と思います
そんな美意識の高い心性は必ず世界一素敵な国になると信じています・・・

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近くからみる木々の枝ぶりは墨絵の世界をみるようです。
放射能は危険で怖い未来を破壊するものかも知れません
現在の技術はまだ未完なのでしょう、いつかはもっと効率の良い
電源供給が出来る日が来る事でしょう
フクシマが安全とはいえないかもしれませんし
風評被害も県外の感覚からすれば当然と思います
この苦しい時代を乗り越える事ができたら
いつか(20〜30年後)
福島の海岸は日本一美しい自然がよみがえっている思うのです
もし宇宙の意思(神々の意思)なら本当に我慢し耐えて未来の子供達に
最高の自然を提供できるのかもしれません
桜を見ながら千年の時をイメージしていました
・・・桜をイメージして乾杯・・・
人間は誰もが幸せになるために生まれてきた
いまどうあれ生きている事に感謝


 
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2011年04月08日
「ハイブリット住宅」RC+木造事例 シンプルな4本柱による構造体

今回ご紹介いたします建物は初めて「ハイブリット」構造を取り入れた1件目の住宅です。
大きな開口部には壁が無く全面サッシで構成されています、木造住宅に必要な耐震壁(筋違入)が全く不要だから可能な方法です。
居間を中心に台所や食堂までが一体化され和室まで広がり続いています、上部には吹き抜けがさらに開放的空間を演出し、このような広がり空間が自由に構成できるのもひとつです。

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  模型ではグレーの柱・梁・床・屋根部分が構造体である 
  鉄筋コンクリート造となります。

  模型では外壁・内壁のスケルトン部分が木造となり、
  木材は1種類(基本)しか使用しませんから施工が安易
  な分コストコントロールがしやすいですね。

  コンクリートで壁を施工するには両面型枠が必要で難し                                           い部分を木造で施工します。

木造で難しい小屋組や床組などは容易に施工できる    
鉄筋コンクリート造で施工します。

基本はコンクリート構造で設計しますから、壁は木造で軽いために耐震性にすぐれ高耐久性が得られます、高気密・高断熱施工も容易にできるのも大きな特徴のひとつです。

000041335.pdf

 
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2011年04月07日
災害に強い家を目指して「ハイブリット住宅」---1
        大震災による甚大な被害は現在も終わる事なく続いており
いままでの日常生活とは違う新たな価値観を地球人類に求めているような気がします
    2000年以降世界的な規模で地震、台風、洪水、といった災害が巨大化し
マグニチュード7を超える地震が普通である時代には高性能な耐震性・耐久性を
併せ持った建物が必要と感じています。
そんな事をいつもイメージし設計した住宅をご紹介いたします。

               地球環境と人にやさしいハイブリット住宅 
                                             (鉄筋コンクリート+木造)           
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1階平面図

 基本構造は鉄筋コンクリート構造で(柱、梁、床、屋根)
耐久性、耐震性があり地震にも強く安心です
グレーの着色部分がコンクリート部分になります

外壁及び内壁は木造のため木肌を生かした空間が演出できます
ベージュの着色部分

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2階平面図
事例の「ハイブリット」による方法は様々なメリットがあり
              自由な発想でフレキシブルな住まいの可能性があります                           
                                      
 耐力は鉄筋コンクリートが負担し
メンテナンスを行う事で100年住宅が可能   
コンクリート部分を被覆する事で構造体の耐久性が持続します 
                                  使用する木材は、一般木造住宅の1/3以下で
森林伐採面積が少なく
木造住宅とくらべ耐久性も倍以上ある事から
                  自然環境にやさしい住まいができると考えています                               
                                             
   
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 断面図 グレー部分が鉄筋コンクリート・ベージュ部分が木造です)
                                       
RC屋上はフラットであり家庭菜園に利用すれば
 断熱性能が上がり夏涼し冬暖かな住まいになります
          ソーラーで電力もまかない自給自足もできそうです   
 RC型枠は基本形状(柱や梁等)の大きさをそろえ設計する事で
何度も同じ型枠が再使用できるからコストパフォーマンスが高く
(坪50万円/40坪以上〜)から設計及び施工が可能です

   内部空間は木造と同じ様々で個性的な空間演出が可能
柱のない広々空間や大開口により様々なライフスタイルに対応

 内部の木造部分は構造負担が無く、世代交代による間取変更等
撤去及び新設が簡単でライフスタイルや家族の成長に合わせ
フレキシブルに間取りの変更ができます。

デメリットは柱のサイズが550〜600角くらいになり
平面計画においてバランス良く設計できるかがポイントです
                   
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       陽だまりの家           上記平面図の住宅になります 
 
                            
  津波に対応できる完全な家は不可能でも2階床までの高さを海面より5m~6mに
設定すれば、1階部分の木造部分が容易に崩壊しつつ、生活部分を防御するための
居間〜台所〜食堂〜便所〜浴室を2階にパブリックスペースとして計画すれば
全壊を免れ復旧が容易で、津波対策に有効な住まいになりそうです。


吉田敏一建築_Web用.pdf (2MB)
ハイブリット住宅.pdf (249KB)

 
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