2011年07月25日
詩情インプレッション「37年前の117クーペ」
エンジントラブルから戻ってきた117クーペは本当にすばらしいエンジニア
さんの手によって最高の調子によみがえりました。
それまでの不調・・・ぐずつくエンジン・・・ガソリン臭く不完全燃焼して回らないエンジン・・・
全くうそのように調子を取り戻しました。

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しかし20年近くも倉庫に放置してあった車は見た感じは綺麗でも実際走らしてみれば
エンジンを含めいたるところからキシミ音やファンベルトのかすれ、振動を含め
とても普通に乗れるシロモノではありませんでした。
エンジン回転数を一定にして長時間運転をしてみる慣らし運転をしてみました。
高速道路を利用し少しづつ慣らし運転しながら100キロほど走行してからはエンジン音が静かになり、心地よく回るようになりつつあります、最初は70キロ、80キロ、90キロ、100キロ・・・・何とか+アルファーで一般の車両に迷惑かけない程度になりこれから楽しみになってきたところです。
良く見れば本当に古さを感じさせるインテリアですが、ゴールドパネルに7連メーター
とてもお洒落な組み合わせに見えます、こんなセンスの車は今でもありませんね。

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エアコン(実際はクーラー)はあるのですが車に負担をかけたくなく、ベルトをはずして使用してない状態です、街中で止まっていると本当に汗だらけですが・・・・
今は珍しい三角窓が効果的です、少しの速度でも走っている限りは
室内全体に風が回り快適で、汗をかく事もありません。
シートはルイヴィトンのダミエグラフィット柄が素敵な雰囲気で当時は道路事情なのでしょうか
とてもやわらかくソフトで沈み込むソファーのような感じです。
ステアリングは細く又パワステの無かった当時は回す感覚より出っ張りに引っ掛けて動かす
そんな感じです、特に走り出すときは・・・
重いブレーキにクラッチ、本当に重労働です、窓はクルクルと取ってを回して開閉します。
軽自動車だってフル装備の時代・・・37年前の高級車とは何ですかね
独創的なデザイン・・・フォルム・・・
乗り味は・・・いたって普通です、きっと軽自動車より快適ではないかも知れません
車を所有するだけで豊かさを実感できた時代を思うと、
今は豊かさの質が問われているように感じます
その質を経済的な豊かさと混同した事が・・・どこか違うと感じています。
情報化の波によってより増幅され、普通のささやかな日常を
幸せに感じない鈍い意識に変わってしまったのか・・・
不便で古い物をいたわり維持し、決して快適ではない乗り味、それでも優雅な気分にしてくれる
117クーペ、そんな事をイメージし福島のさわやかな高原をドライブしてました・・・
すべての五感に働きかけてくる感覚は旧車ならではの魅力です・・・
運転している実感と喜びがそこにはありました。

いつもメンテナンスしてくれる「ポルシェ・プレ・サービス・タカオカ」さんをご紹介します。
もういまの車は故障はしませんが、メカニックとして最高の人で、以前はポルシェを販売するミツワのメカニックをしていた理論的なしっかりした判断をして調整したりしてくれ、いつも車は最高の状態をキープする事ができる、頼りになる整備工場です。
住所 郡山市喜久田町字菖蒲池13−4
TEL 024−959−6920
FAX 024−959−6922
E-mall ptakaoka@cameo.plala.or.jp

   














 
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2011年07月13日
震災から「復興のきざし」
街中では、いつのまにか解体され更地になった土地、建物にネットがかかり修繕の進むビル、
その一方放置されたままのビル、震災直後よりも街中は喧騒と雑多な感じが色濃く残り
生々しさが増してきたような気がします

それでも少しづつ復興に向け工事が進行中です。
当事務所近隣のビルオーナーから依頼された被災建物のリニューアル事例です。
当時まだ鉄骨造が一般的でなかった当時、農家の茅葺屋根の住まいが多く、
国道49号線は砂利道でした。
その頃は小学生で当時としては目新しい輝くような建物だったと思います。
それから数十年、大震災で外壁廻りは相当の被害を受けました。
鉄骨内部は結露による錆が相当発生し脆くなる事で、
外壁の下地を腐らせ剥離や亀裂が生じたものでした

しかし外壁に関わる柱や梁は錆の発生もなくしっかりしていた事から壁面を全面撤去し
軽量な鉄板系サイディングでの改修工事を行うことにしたものです。
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震災後のビルは改修が終わり敷地廻りの舗装を残すだけとなりました。
まだまだ職人さんや資材も不足気味で、単価も上がりつつあり普通に仕事が出来にくい状況では
ありますが復興に向け以前より少しでも綺麗な街づくりを目指し出来る事からはじめています。

 
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2011年07月07日
ビールが最高に美味しい瞬間「七夕の家」
長年連れ添った夫婦が迷いに迷い新しい家を新築する事に決め、
7月6日(大安)に棟上げ、七夕には家の全容が完成しました。
迷った理由は古くても愛着のある家に住み続けたい思いでした。
改築も検討したのですが、耐久性や耐震性を満たし、又高断熱や高気密といった事まで
含めると費用もかさみ、何より35年にもなる建物の基礎は無筋であり改築しても、
将来又息子さんが建替えするようになるため・・・
そんな中震災もあって新築で計画を進める事になり、
この間ほぼ一年が経過しています。
大工さんはじめ近隣や親戚の人々が集まり、夏の酒盛りは夜遅くまで続いたのです。
暑い一日の夕暮れ時一杯のビールが最高に美味しく感じた瞬間です

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切妻屋根にアクセント、長い敷地を生かし全面
南向き、冬暖かく又夏は風が通り抜けるよう
窓に工夫を、下屋は勾配天井でゆったり
ストレスフリーのオーソドックスな住まいです。

平面計画は台所を中心にコミュニケーション、家事動線をコンパクトに各部屋がつながりエリアごとに多彩な生活が楽しめます、広がり空間は住まい手の工夫で様々な生活を演出してくれます。

プランPDFファイル (参考プランですご自由にお使いください) 

プラン.pdf (313KB)

 
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