少し早い逃避行・・・行き先は何とか取れた格安航空券を利用してのパリ行き。
ネットを検索しホテルを予約、グーグルを利用し場所を確認、
携帯端末があれば迷うことなく出歩ける・・・本当にすごい時代です。
”がんばろう福島”・・・それでもどこか素直になれないのは・・・
恐怖の大王が空から降りてくる(だいぶ前そんな言葉がありましたね)・・・
これは放射能汚染の事だったのかしら・・・
生涯放射線量100ミリシーベルト、県内の中通りあたりでは10年程度で超えてしまう値です。
ロシアでは年間放射線量が5ミリシーベルトなら居住禁止区域、すでに郡山は超えている現実。
憂鬱にもなるし落ち込みますが・・・いずれ覚悟を決めなければとの小旅行でした。
第一原発では毎日が生死をかけた作業・・・いまは祈る事しか出来ません。
パリや田舎の大聖堂を訪ねては祈りました・・・世界的な災害の多様化と巨大化・・・
人間活動による温暖化がその背後にあるのなら、
飛行機からみえる高度1万メートルの世界は地球が少し丸く小さく感じられ、
たった一つの宝石のように太陽の光に反射し綺麗でした。
地球を共有の財産として認識し大切に想う
そんな意識はすでにだれにでもあると思いますが、国家を超えて必要な時代になりつつある
良い機会のような気がします。
旅先での小さな手帳につづったスケッチ、
写真と違い細部のデテールや構成までもが良く頭に入ります。
プラス思考の情熱はモンサンミッシェルの奇跡を造りだした。
きっとあと少しのところまで人類は進歩しているように感じます、
夏が終わりかけているこの季節は涼しく木々は少し色づき、海辺の風もさらりとして心地良く
・・・今生きている現実を大切にそれでも前に進もう・・・
そんな想いの短い逃避行でした。
母子像を見ると想うのは「生命と愛情のシンボル」かなーと感じています。