2011年04月07日
災害に強い家を目指して「ハイブリット住宅」---1
        大震災による甚大な被害は現在も終わる事なく続いており
いままでの日常生活とは違う新たな価値観を地球人類に求めているような気がします
    2000年以降世界的な規模で地震、台風、洪水、といった災害が巨大化し
マグニチュード7を超える地震が普通である時代には高性能な耐震性・耐久性を
併せ持った建物が必要と感じています。
そんな事をいつもイメージし設計した住宅をご紹介いたします。

               地球環境と人にやさしいハイブリット住宅 
                                             (鉄筋コンクリート+木造)           
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1階平面図

 基本構造は鉄筋コンクリート構造で(柱、梁、床、屋根)
耐久性、耐震性があり地震にも強く安心です
グレーの着色部分がコンクリート部分になります

外壁及び内壁は木造のため木肌を生かした空間が演出できます
ベージュの着色部分

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2階平面図
事例の「ハイブリット」による方法は様々なメリットがあり
              自由な発想でフレキシブルな住まいの可能性があります                           
                                      
 耐力は鉄筋コンクリートが負担し
メンテナンスを行う事で100年住宅が可能   
コンクリート部分を被覆する事で構造体の耐久性が持続します 
                                  使用する木材は、一般木造住宅の1/3以下で
森林伐採面積が少なく
木造住宅とくらべ耐久性も倍以上ある事から
                  自然環境にやさしい住まいができると考えています                               
                                             
   
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 断面図 グレー部分が鉄筋コンクリート・ベージュ部分が木造です)
                                       
RC屋上はフラットであり家庭菜園に利用すれば
 断熱性能が上がり夏涼し冬暖かな住まいになります
          ソーラーで電力もまかない自給自足もできそうです   
 RC型枠は基本形状(柱や梁等)の大きさをそろえ設計する事で
何度も同じ型枠が再使用できるからコストパフォーマンスが高く
(坪50万円/40坪以上〜)から設計及び施工が可能です

   内部空間は木造と同じ様々で個性的な空間演出が可能
柱のない広々空間や大開口により様々なライフスタイルに対応

 内部の木造部分は構造負担が無く、世代交代による間取変更等
撤去及び新設が簡単でライフスタイルや家族の成長に合わせ
フレキシブルに間取りの変更ができます。

デメリットは柱のサイズが550〜600角くらいになり
平面計画においてバランス良く設計できるかがポイントです
                   
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       陽だまりの家           上記平面図の住宅になります 
 
                            
  津波に対応できる完全な家は不可能でも2階床までの高さを海面より5m~6mに
設定すれば、1階部分の木造部分が容易に崩壊しつつ、生活部分を防御するための
居間〜台所〜食堂〜便所〜浴室を2階にパブリックスペースとして計画すれば
全壊を免れ復旧が容易で、津波対策に有効な住まいになりそうです。


吉田敏一建築_Web用.pdf (2MB)
ハイブリット住宅.pdf (249KB)

 
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