2011年07月13日
震災から「復興のきざし」
街中では、いつのまにか解体され更地になった土地、建物にネットがかかり修繕の進むビル、
その一方放置されたままのビル、震災直後よりも街中は喧騒と雑多な感じが色濃く残り
生々しさが増してきたような気がします

それでも少しづつ復興に向け工事が進行中です。
当事務所近隣のビルオーナーから依頼された被災建物のリニューアル事例です。
当時まだ鉄骨造が一般的でなかった当時、農家の茅葺屋根の住まいが多く、
国道49号線は砂利道でした。
その頃は小学生で当時としては目新しい輝くような建物だったと思います。
それから数十年、大震災で外壁廻りは相当の被害を受けました。
鉄骨内部は結露による錆が相当発生し脆くなる事で、
外壁の下地を腐らせ剥離や亀裂が生じたものでした

しかし外壁に関わる柱や梁は錆の発生もなくしっかりしていた事から壁面を全面撤去し
軽量な鉄板系サイディングでの改修工事を行うことにしたものです。
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震災後のビルは改修が終わり敷地廻りの舗装を残すだけとなりました。
まだまだ職人さんや資材も不足気味で、単価も上がりつつあり普通に仕事が出来にくい状況では
ありますが復興に向け以前より少しでも綺麗な街づくりを目指し出来る事からはじめています。

 
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