2012年01月24日
震災からの復興 最初の住宅
私はこの建物オーナーと改築にするか新築にするか相談していました・・・
その時想像を絶する地震(3.11)に遭遇したのです。
築40年近い住宅はきしみ音とともに大きくゆれ、茶の間のサッシを開けて様子を見ていましたが2階からのただならぬ音に・・・
「つぶれるかも」・・・素足のまま皆で庭に逃げ出したのです、
近くの車は暴れまくり近隣の建物からは泣き叫ぶ家々の悲鳴を初めて聞きました。
木にしがみついているだけがやっとでした。
リタイアした夫婦は老後安心して住めるよう新築で計画を進める決断をし震災後「最初の住宅」を竣工させる事が出来ましたが
工事中は毎日の余震に内心穏やかではありませんでした。

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明るい外壁のカラーはご主人のセンスで・・・

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若々しいソファーは奥様のセンスで・・・

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色違いの壁はいつでも新緑の爽やかな空気を・・・
浄化してくれる自然素材の塗り壁です

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畑仕事や庭いじりが趣味のオーナーが住い全体で生活が楽しめるよう
家の中心にキッチンを置き、独立した寝室から居間・食堂台所〜和室までも一体化したプランは
奥様と畑仕事を楽しむ御主人とが
ほどよい距離感で心を紡ぐ空間が出来たように思います。

夫婦共同作業の家造りは建物が完成しても、住いは一生の作業です
いつまでも綺麗なままの建物が維持されると嬉しいです・・・
宜しくお願いいたします・・・

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N様邸プラン.pdf (110KB)

 
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