2011年02月22日
大切に想う事「理念としての高耐久性」
理念としていつも大切に考えている事があります、それは建物の耐久性です。
日本では平均27年程度で建替えされていますが、貴重な資源の浪費でしかありません。
25年前に設計したアトリエ兼住居が自邸としての最初の鉄筋コンクリートの建物でした。
とにかく耐久性を最低50年から60年維持する事ができれば、次の世代が出費の負担になる
住居費用を低減でき,結果として子供達が自らに投資し、可能性を世界的な領域にまで広げる事や好きな事にチャレンジできたり、そんな夢を抱いた幸せを手にして欲しいと願っているからです。
少なくとも私にかかわりあったお客様には・・・そうなって欲しいと思います。 
自邸はングルガラスだったサッシを途中でペアガラスに交換し、ガラス屋根のテラスを設けたりと
一度だけ簡易な改装を致しましたが、内外装はそのままで25年間維持できました。
現在は娘たちの世代に引き継がれています。
住宅を長期間維持する事ができる方法として鉄筋コンクリートをベースにいろいろな取り組みを致しており、現在3件の鉄筋コンクリート構造によるプロジェクトが進行しています。


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今回ご紹介する鉄筋コンクリート壁式構造の家は山すそが近くに感じられる郊外
冬は大変寒く又風の強い立地です。
以前の木造住宅は常に風に揺られ、きしむ音に不安を感じ
普通に穏やかに住まう事が出来ない状況でした。
せっかくの綺麗な風景も北側に見える雄大な安達太良山のパノラマも
感じる事も出来ない住まいでした。
コンクリートによる高耐久性や高気密性は外界からの音をシャットアウトし
自然の雄大な風景を取り込む事が可能となり
この恵まれた土地の魅力を引き出す事に成功したようです
2階にある北側のお風呂場からは綺麗な雪景色の安達太良山が一望できます。
自然を見方に出来れば普通の家でもリゾート感覚あふれる日常空間に変貌いたします

 
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