2011年06月24日
二十歳の恋人「117クーペ」
社会に出て間もない頃、道路にグリーンの見慣れない車・・・とても美しい車で・・・
なんだろう外車かしら…
その車は117クーペ、初めてデザインを意識した瞬間でした。
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当時はとても高価な車で購入するには給料の3年分が必要でしたが・・・イタリア人デザイナー、
ジョルジェット・ジュウジィアーロがデザインした車は当時私の憧れでした。
それから数十年の時をへて、恋人は私の元にやってきました。見ているだけでうっとりと満足できる美しい車で、ドアのフレームがステンレスなんて、この車以外に見た事はありません。
当時日本の技術者は一生懸命物作りに励み世界一の技術大国になるのですが、そんな熱い情熱とエネルギーを今でも感じさせてくれます、その熱い心意気を自分でも失いたくないと思い購入したのですが・・・何日か前に古い車を運転している夢を見ました.
・・・たくさんのメーターが並ぶインテリア、優雅にドライブしてる私・・・
それが偶然ネットで見た117クーペにあまりにも似ていて
実車を見る事なく昨年購入したのです。
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最近北海道から陸送し10年ぶりに車検を受け公道を走る事ができました・・・
決して快適ではなく、ハンドル・ブレーキ・クラッチ全て重くマニュアルであまりエンジンも回らないためイメージとはかけ離れた車でしたが、惚れた弱みとあこがれ続けた恋人ですが・・・
すっかりお年を召されたようですね・・・
ただ関心したのは10万キロを超えてから10年間で僅か3000キロしか走行してなく、
その後10年間は車庫で眠っていたようです。
ただただ20年間維持していたオーナーはすごいと思いましたね。
しかし悲しいかなトラブルで走行不能に・・・・今は整備工場でいつ戻ってくるか判らない状況です。
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ローダーで運ばれるこの下からのアングルでも・・・はー・・・綺麗だなーと思います。
私もこの車のようないつまでも綺麗で美しい、そんな建物をつくりたいですね。

 
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