2012年08月27日
裏磐梯山荘だより「リフォームの感動」
昨年偶然手に入れた築40年ほどの山荘は長いこと放置されたまま・・・
管理不十分なためバルコニーは雪の重みで崩れ又外部の梁は腐れ、
さらに震災で内部は悲惨な状況に・・・
首都圏に住むオーナーは高齢のため利用する事もなく解体処分して町に譲渡を考えていた
そんな折、県内の親戚の方が不動産会社に相談して話が来たのですが・・・
山荘は山の中ほど地上7〜8mほどの高さで岩に突き刺さるよう建設されていました、
良く造ったものだと関心はしても、駐車スペースは一台もなく
水もでるかどうか分からない状況に丁寧にお断りしました。
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外部はそのままですが落下防止の小さなバルコニーを設置しました。
その後紹介者の熱心な進めもあり、今度は室内も見てみることに・・・・
さらに悲惨な状況・・・実際お手上げ
それでも購入して見ようと感じたのは・・・・
古ぼけた窓からの眺めは廻りに人家がほとんどなく東側には雄大な山々が見え、
夜の星空が綺麗な事や一面の雪景色そんな朝日は綺麗だろうなと勝手に想像し・・・
渓流のせせらぎも又心地よく・・・
車の音が全くしない静寂の世界(実際はセミの泣き声や虫の音楽隊の生演奏の毎日)
偶然あった管理人さんのお話では、夏場涼しくエアコンは全く不要との事、
暑さに弱い私はテンションアップ・・・水もまた県内の名水だとかで・・・・
くどき文句に弱く・・・震災後の放射線量も低く
そんな思いから古びた山荘をどこまで改修できるかチャレンジしたい誘惑についつい・・・
もちろんあまりお金をかけずにですが・・・
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玄関ドアを新設して少し可愛い感じに塗装をしてみました。
アクセントに赤を入れラッキーナンバーの「3」をモチーフに

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床は無垢材を貼り(雑誌は仕事と関係ないPEN2冊)
最近はここで仕事をする事も増えてきました。
TVもなく携帯電話も通じないエリアで集中できます・・・
夜は星空に流れ星が見える事も・・・朝日は鮮烈で透明感ある涼風な空気に目覚めも早く・・・
夜は虫が多く香取線香を・・・20年ぶりかも(現在の家は密閉されているから不要と・・・)
小さな山荘をリフォームして改めて思うのは、家が出来る過程もその事自体も
当人にとってはスペクタクルであり嬉しい事・・・
そんな感動は一度私を原点に立ち返らせてくれました。
いつも素敵な仕事の機会を与えてくださる多くのお施主様や関係者の皆様に感謝しています。
ありがとうございます・・・私は仕事が楽しく幸せをいつも感じています。

 
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